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”見えない現場”を”見える現場”へ!3代目が挑む「みんなが工程把握できる現場」への道

今回は、工程や進捗情報を”見える”ようにするために行ってきた改革について、藤恵工業株式会社 3代目社長の伊藤啓悟さんにお聞きしました。また、DX化の第一歩として導入した生産管理システムの提供元である株式会社テクノア羽生彩香さんにもお話を伺いました。

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会社員から後継者の道へ 伊藤啓悟さん

伊藤さん紹介-3

藤恵-2

集合写真_藤恵工業様

🗞4年間の会社員時代をご経験されたとのことですが、すぐに家業を継がなかったのは何か理由があるのでしょうか?

伊藤さん🍇「父が経営者でしたので、いつか継ぐ可能性はあるなという覚悟は持っていましたが、はじめから家業を継ぐことを意識してはいませんでしたね。大学が情報処理系でプログラミングなどを勉強していたので、それを活かしてIT系の会社に就職しIT業界でキャリアアップしていこうと考えていました。」

🗞なるほど。創業は祖父にあたる伊藤明義さん、2代目がお父様である伊藤順啓さん、そしてこの度代表になられたということですが、お気持ちはいかがですか?

伊藤さん🍇「代表としての実感などはこれからかなというところです。社内では専務としてここ1年程実質的なトップとしてやってきたので、社員の方々とのコミュニケーションは問題ないです。あとは取引先や銀行とのやりとりなど社外的な部分は今後ですね。」

🗞仕事以外で趣味や好きなことはありますか?

伊藤さん🍇「趣味は・・・お酒ですね。ウイスキーや焼酎など蒸留酒が好きですね。あとは筋トレもしたり。」

🗞いいですね!コロナ禍でなければご一緒したいところです🍾

銀行員からの転身 ITで製造業を支援 羽生彩香さん

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テクノア

🗞羽生さんは銀行からテクノアさんに転職されたんですね。何かきっかけはあったのでしょうか?

羽生さん🍊「銀行員として企業支援がしたいと思い、法人営業を希望していましたがなかなか配属に恵まれず・・・。そんな時に、テクノアと出会いました。テクノアはITの力で中小製造業の皆様を支援するという理念を掲げていて、私のやりたかったことはこういった形でもできるんだと思い、入社いたしました。」

🗞お二方とも異業種から転身されてきたのですね!とても楽しみです!
それではさっそく藤恵工業さんの様々な改革やその経緯、テクノアさんのサポートなどをお聞きしていきたいと思います。

生産管理システム導入のきっかけは?

TECHS-BKロゴ

TECHS-BK 藤恵工業さんで導入している生産管理システム
多品種少量型の部品加工業者向け生産管理システム受注から生産、売上まで一元的に管理できる過去図面をすばやく引き出せたり、バーコードハンディターミナルによりリアルタイムに進捗把握ができるなどの機能で、多品種少量型の複雑になりがちなデータを管理することができる。

🗞それでは藤恵工業さんについて改めて教えていただけますか?

伊藤さん🍇「事業は精密金属部品の製造がメインです。パート従業員を含めて15名ほどで、スタッフの平均年齢は30歳くらいですね。」

🗞結構お若い方が多いんですね。まずはテクノアさんの生産管理システムを導入された経緯からお聞きしたいのですが、何かきっかけはあったのでしょうか?

伊藤さん🍇「製造業に携わるようになってから、勉強のために同業種の企業を訪問させていただいていた時期があったんです。その時にTECHS-BKを使っている企業さんと出会い、実際に運用している様子を見学させていただいて、興味を持ったのがきっかけです。」

🗞参考にした企業さんと同じものを導入されたのですね。選択する際に重視したポイントはありますか?

伊藤さん🍇「選ぶときは、どちらかというとサポート面の充実さを重視しました。元々ITに携わっていた経験もあり、サポート面が充実していないと後々困ると思っていたので、規模と実績を考慮しテクノアさんのTECHS-BKに決めました。」

🗞伊藤さんのご経験からサポート面を重視されたのですね。実際に運用していてサポート面で良かったことはありましたか?

伊藤さん🍇「現場で不明点があった時に問い合わせると、すぐにその場で回答してくださいます。それがなかったらここまでスムーズに運用できていなかったと思いますね。」

🗞具体的にはいつ頃導入されたのでしょうか?

伊藤さん🍇「2019年です。運用し始めてから約2年ですね。」

🗞藤恵工業さんのDXの始まりは、生産管理システムを導入しようと考えたところからスタートされたのでしょうか?

伊藤さん🍇「そうです。生産管理システムがDX化の始まりですね。TECHS-BKは生産管理をするだけでなく、会社全体を支えるシステムとしての機能も果たしてくれます。まずは基幹的な部分を固めて、そこから拡張させていきたいと考えましたね。」

ここ3年で大きく変わった現場での働き方!

🗞同業他社さんで勉強していたということですが、具体的に参考にしようと感じた部分などはありましたか?

伊藤さん🍇「やはり”見える化”ですね。それまでは、工作機械の稼働予定や誰が何を加工するといった情報が見えていなかったので、管理以前の問題でしたね。」

🗞受注された製品を作るために色々な工程や段取りがありますが、現場はどういった情報を基に作業に取り掛かっていたのでしょう?

(ここで藤恵工業で事務をされているAさんが、導入前や導入当時の詳細をよく知っているとのことで急遽インタビューに参加してくださいました。)

Aさん🍓「私がExcelで受注一覧表を毎月作成し、そこから各工程の作業指示書を発行していました。指示書を基に作業のチェックは徹底してやっていましたが、管理まではできていませんでした。」

🗞個々の担当者レベルだと作業指示書を見れば今日の作業が把握できるが、全体としては共有されず、見えていなかったということでしょうか。

Aさん🍓「そうですね。トップだけがわかっていて、現場で作業している社員は自分のこと以外は把握できていなかったと思います。」

🗞例えば新しい受注があった時は、社長さんの中で工程を組み立てて指示しているような状況だったのでしょうか?

Aさん🍓「そうです。見積もりから工程指示、進捗把握など基本全て社長がしていました。見える形になっているといえばExcelで一覧化した資料くらいで、それでもリアルタイムでは把握できていませんでした。」

🗞工程の管理や把握は前社長がやられてきたとのことですが、現在社長である伊藤さんはその辺りいかがですか?

伊藤さん🍇「私は全くしていません。私が社内にいなくても回るような仕組みにして、社長としてやるべき社外とのやり取りなどに注力しています。」

🗞伊藤さんが行ってきた改革について教えていだたけますか?

・権限委譲:トップが持っていた権限を現場の社員に渡し、現場は社員2名で管理
・現場の生産状況の説明:まず現状を説明し何故改革が必要かを共有
・5S:不要品の整理、整頓をすることで不要なものを増やさず綺麗をキープ
・コストの見直し:購買を承認制にし、コスト削減
・展示会への出展や講演会での登壇:積極的に社外アピールすることで案件を獲得する

🗞まず権限委譲はどのような方法で行いましたか?

伊藤さん🍇「マシニングセンタとNC旋盤で大きく工場内を二分して、それぞれに責任者を立てて管理してもらっています。現場の社員に管理してもらうことで、共有や把握もしやすくなっていると思います。」

🗞なるほど。現場の生産状況を説明するというのは具体的にどのような話をされたのでしょうか?

伊藤さん🍇「生産性向上や効率化に取り組んでいく前にまず現状を説明して、見えるようにしなければならないと思い、現状を徹底的に説明しました。5Sやコスト面の説明も同様です。工具類も必要なものだけ残して整理し、工場も綺麗な状態を保つように話しました。」

🗞それまでは必要ではない工具も結構あって、それをまとめて整理したということですか?

伊藤さん🍇「そうです。そもそも購買に関してルールがなかったので、承認をもらってから工具を購入する仕組みにしたことで、物が増えすぎず整理しやすくなりました。さらにコスト面での見直しにもなりましたね。」

🗞展示会への出展はどのようなことをされたのでしょうか?

伊藤さん🍇「待ちの姿勢ではなく、大規模な展示会はもちろんのこと、商工会主催の展示会などにも参加して、露出を高めていきました。」

🗞その結果として、新規顧客比率は高まっていったのでしょうか?

伊藤さん🍇「新規顧客比率は高まったと思います。また、外注の協力会社を開拓して幅広く仕事を受けられるようにもしました。自社でできない加工の場合は他の外注さんにお願いしたり、商社的な機能も有しています。」

🗞外注先に委託する加工はたとえばどういった加工でしょうか?

伊藤さん🍇「例えば板金の依頼なども受けています。あとは、弊社は手のひらサイズの製品の少量多品種生産に特化した会社なので、量産などはできません。そういったところは量産に特化した外注さんに委託しています。」

🗞そういった営業は伊藤さんがやられているのでしょうか?

伊藤さん🍇「そうです。見積もりやその先の打ち合わせの段階となったら、現場の社員でも対応できるようになっているので、私が関わるのは最初の部分ですね。営業として私が仕事を取ってきて、具体的な話は現場に任せています。」

🗞様々な部分から改革を行われていますね。

伊藤さん🍇「トップダウンの体制を一新させたくて色々な部分を変えてきました。今、新しく経営理念を作っているところなんですが、『人づくり もの作り 価値づくり』という考えを大事にしています。やはり、弊社のような小規模の会社は、1人1人の成長が会社の成長に直結していますので、人を大事にして育てることに時間もお金も投資しています。」

🗞どの改革も社内のコミュニケーションを活発にさせるということを意識しておられますね。

伊藤さん🍇「そうですね。技術を持っているメンバーと新しく入ってきた比較的若いメンバーで壁を作ってしまっては技術的な継承ができませんので、コミュニケーションを取るというのは意識しています。」

TECHS-BKをフル活用しています!

🗞TECHS-BKをどのように活用されているか教えてください。

伊藤さん🍇「受注から出荷まで可能な限りTECHS-BKを活用しています。伝票出力などもTECHS-BKのフォーマットを使って発行していますね。」

🗞具体的なやり方や手順を教えていただけますか?

伊藤さん🍇「受注した製品がリピート品の場合、既に過去の工程が登録してあるので、1から工程を作らずにTECHS-BK上で展開できるようになっています。新規案件の場合は見積もり段階で工程を決めるので、その工程をTECHS-BKに工程予定として入力しています。また、TECHS-BKにバーコードリーダーで作業指示書を読み取り実績を記録する機能があるので、実績はバーコードを読んで記録しています。」

画面_受注入力

*受注入力の画面(サンプル)

🗞段取りや加工などの記録をバーコードで記録しているのでしょうか?

伊藤さん🍇「はい。段取りや連続加工の開始終了を記録するバーコードが各工程にあるので、適宜読み込ませてステータスとして反映させています。製品が完成したら、納品書、現品票、受領書をTECHS-BKで発行して発送しています。」

🗞受注から発送まで管理されているということですね。羽生さんから見て藤恵工業さんのTECHS-BK活用はいかがでしょうか?

羽生さん🍊「様々な場面でご活用いただいていますが、私が一番推したいのは大きなモニターを現場に設置して進捗情報を共有している点ですね。現場ではそのモニターで進捗把握ができるので、自分の作業が終わったから次はこれだ、というように次の作業に移ることができます。手待ち時間を削減するために使っていただいているというところは推したいポイントです。」

藤恵工業様_進捗画面_人あり

🗞おお!インパクトもありますね!

羽生さん🍊「そうなんです。大画面で見える化するのは情報を共有するのに効果的だと思います。」

伊藤さん🍇「あの大画面はインパクトありますね。笑 あと、先ほど話したExcelでの受注一覧表もそれまでは手作業で更新していましたが、TECHS-BKにはEUCツールというデータ抽出ツールがあるのでそれを活用し、TECHS-BK上の受注情報をExcelの受注一覧表にボタン一つで情報をコピーできるようにしました。Excelの受注一覧上も全社共有のために必要だったので、その作成も手間なくできるようになって負担が減りました。」

🗞仮にTECHS-BKの中にぴったり合う機能がなかったとしても、蓄積されたデータの中から情報を出すことができるので、様々な用途や業務に使えるのがTECHS-BKの魅力の1つでもあるといったところでしょうか?

羽生さん🍊「そうですね。TECHS-BKは様々な製造品目の企業様にフィットするように、多くの機能を実装しています。企業様にとって必要なデータを抽出できる機能や、企業様独自の使い方ができるようにカスタマイズしたり、帳票も自由にレイアウトして出力できるというのは評価いただいているポイントです。」

システムを”馴染ませる”って結構ムズカシイ・・・?

🗞藤恵工業さんと同じように使いたいということであれば、TECHS-BKをそのまま導入すれば使えるということですよね。

羽生さん🍊「基本的にはそうです。しかし、会社様によっては運用方法なども変わってくるので、まず運用方法を確認し、お客様とすり合わせしながらサポートしていきます。

🗞その後はどのような流れで運用していくのでしょうか?

羽生さん🍊「TECHS-BKは本当に様々な機能があります。まずは導入の打ち合わせ時にこんな機能を使っていきましょうというのを決めて、半年程かけて社員の皆様へ説明や教育を行い、導入へと進んでいきます。社内でうまく活用していただくために、その企業様に合った機能や使うべきところのサポートやアドバイスも大事にしています。」

🗞藤恵工業さんに導入する際も、実際にテクノアさんが訪問されて教育やサポートを行われたのですね。期間はどのくらいでしたか?

羽生さん🍊「藤恵工業さんは比較的短めで、3カ月程でした。」

🗞社員の方々はスムーズにシステムに馴染んでいったのでしょうか?

伊藤さん🍇「割とスムーズでしたね。何故導入するかという根拠を理解してくれるまで説明して、わかってもらえたことがスムーズにいった要因だと思います。」

🗞具体的にはどういったお話をされたんですか?

伊藤さん🍇「生産管理システムを導入し、管理やデータの蓄積を行うことで、原価計算や予実管理ができるようになると話した上で、じゃあそうすることで社員の皆さんにどんなメリットがあるのかというところまで話しました。例えば、管理ができて原価削減まで達成すると自分達に給料やボーナスとして返ってくるなど、自分達にとってどういうメリットがあるかというのは話すようにしました。」

🗞伊藤さんが丁寧な説明を繰り返すことで、社員の方々もそれじゃあやってみようとなっていったのですか?

Aさん🍓「はい。それまでは社員の中でやりたいことが出てきても実行できませんでした。新社長になり新しい風が吹いたことで、社員それぞれが”変えてもいいんだ!”と思うようになりましたね。意見を持っている社員も多いので、どんどん引き出して話し合って現場に反映させていくという動きが生まれました。そんな雰囲気もあって、TECHS-BKは思った以上に早く現場で運用できるようになったなと感じています。」

環境が変われば、意識も変わる!

🗞TECHS-BKを導入されてからの社内の変化や、感想など教えてください。

伊藤さん🍇「TECHS-BKに限らず新しいものを社内に取り込むと化学反応が起きますよね。その化学反応をポジティブに捉えるというのがすごく大事だと感じます。ITの仕組みもそうですが、便利なツールが簡単に手に入る時代なので、積極的に取り入れて活性化させていきたいですね。」

🗞具体的に効果を感じているのはどんなことですか?

Aさん🍓「中でも社員が特に効果を実感しているのは過去の履歴を見ることができるという点だと思います。加工する前に過去の情報を見ることができると、加工時間や機械について近い情報を参考にすることができたり、リピート品なら過去どんな不良があったということも記録されていますので、事前に把握できます。」

伊藤さん🍇「私はコスト意識が高まったと思っています。バーコードで作業時間を把握するということは、作業にかかっている時間が見える形で表示されます。そうなるとやはり時間を意識せざるを得ません。この加工はいつまで完了させるべきかというのが意識できると、コストへの意識も高まると感じます。見える化すると競争意識も高まり効率良く作業を進めて、結果コストも下がるという好循環を作り出させていますね。」

画面_製番別原価明細問合せ

*製品番号別の原価明細画面(サンプル)

🗞なるほど。自然と生産性向上に向かっているのですね。進捗を表示させた大きなモニターはいかがですか?

伊藤さん🍇「どの製品がどの工程まで進んでいるかという情報はすぐに把握できるようになりました。お客様から問い合わせがあった際や短納期の場合は尚更頻繁に確認したいんですよね。結果、お客様へのサービス向上にも繋がったと思います。」

🗞今後もTECHS-BKは活用し続けることと思いますが、更に展開しようと思っているDX化はありますか?

伊藤さん🍇「まさに今現在、羽生さんにご協力いただきながら、テクノアさんのSeiryuという生産スケジューリングソフトを導入しようと考えています。現在は現場責任者が集まって週単位で生産スケジュールを立てているんですが、手間と時間が結構掛かるんですよね。次の改善はそこですね。」

【藤恵工業様】TECHS-BK_システムフロー

*藤恵工業様のTECHS-BK運用範囲。今後は生産スケジューラSeiryuを導入予定

Seiryuロゴ

 🗞なるほど。他にはありますか?

伊藤さん🍇「現在TECHS-BKはスタンドアローン(ネットワークや他の機器に接続しないで単独で動作している環境のこと)で導入しているんですが、サーバシステムに切り替える予定です。併せて、タブレットからTECHS-BKへステータス入力ができるような仕組みも構築していきます。現状バーコードリーダーは5人で1台を共有して使っています。移動して読み込ませてまた移動して作業、という動きになるので、TECHS-BK入力のための工数という無駄な動きが発生してしまっていました。そこを改善するために人数分のタブレットと配布し、ステータス入力の手間を最小限にしようと思っています。」

🗞TECHS-BKにはタブレットから入力できる機能があるんですね?

羽生さん🍊「タッチパネル実績収集という機能があります。タブレットで実績を入力できるので、画面も大きいですし便利な機能です。」

イメージ_タッチパネル

*タッチパネル実績入力の画面(サンプル)

🗞そういった機能を追加してより使いやすく運用していこうというのが今後の展望なんですね。

生産管理システムTECHS-BKの魅力が聞きたい!

🗞羽生さん、改めてTECHS-BKの魅力をご紹介お願いします。

羽生さん🍊「TECHS-BK多品種少量型の部品加工業者様向けの生産管理システムで、受注から出荷までの情報を一元的に管理することができます。一品物の生産形態に特化していますので、量産向けのシステムでは必須な品番マスタ(品番の属性やロットサイズ、標準原価などの情報)の登録が不要となっていることも大きな特徴です。また、進捗や納期の管理に課題を感じておられる中小製造業様は多いので、お役に立てるように開発されてきた製品となっております。」

🗞生産スケジューリングソフトSeiryuについても教えてください。

羽生さん🍊「一品物の製造業様は受注件数が一件一件あるので、管理が難しいといわれています。短納期や急ぎでやってくれ!ということも結構頻発します。そうなると、せっかく生産計画を立てても日に何度も何度も変更しなければいけなくなります。Excelで変更の操作はできても、変更したことによって機械や人への負荷、その他付随する情報は一体どこまで影響するのかというのを、人の手で管理しようとするのはなかなか難しいものがあります。」

🗞そうですよね。生産計画を組み直す工数も結構かかります。

羽生さん🍊「そこをお助けするために、最初に条件を設定すると自動的に工程を組み上げてくれるのがSeiryuです。操作は直感的にできて微調節も可能で、使用する機械を変更したことによって人の負荷がどう変わるのかという情報も簡単な切り替えですぐ確認することができます。TECHS-BKもそうですが、案件一覧や機械の負荷一覧など見たい情報に合わせて好きなように設定できるのも魅力の一つです。」

🗞導入前後または運用後のテクノアさんのサポートについて詳しく教えてください。

羽生さん🍊「企業様それぞれに改善したいことや挑戦したいことなど様々あります。それを一度に取り組もうとすると負担が大き過ぎてしまうので、最終的に目指したいゴールを最初に設定し、それに向けて第1ステップ、第2ステップ、第3ステップ・・・とステップアップしていき、私たちは随時フォローしていくという形です。藤恵工業様は進捗の見える化、情報の一元化をクリアされていて、その先のステップに進もうとされている段階です。今後藤恵工業様とは、2週間先や1カ月単位でのスケジュール把握や、実績収集のための工数削減に向けて引き続きともに取り組んでいきます。」

🗞導入や運営があまり順調にいかない場合、羽生さんがフォローすることもあると思います。その辺りいかがですか?

羽生さん🍊「導入でつまづきやすいのは、導入を決めた方以外の方々や、実際に現場で使う方々の理解が得られない場合ですね。この点、藤恵工業様は非常にうまくクリアしていただいているんですが、なぜ導入するかという根拠の説明がうまくいっていないと導入しても活用していただけない可能性が高いです。ブレイクスルーするためには、弊社から”導入することでどんな効果があるか”というところをお話しさせていただいて、納得してもらった上で導入、稼働させていく必要があります。」

🗞伊藤さんとしてはこのようなテクノアさんの手厚いサポートいかがですか?

伊藤さん🍇「テクノアさんのサポートがあって稼働することができたという部分もあるので、導入や稼働に関してはご安心いただける要素は揃っているんじゃないかと思います。」

※テクノアさんでは、安心して製品を運用いただけるよう、専任のサポートスタッフが対応する常設のサポートセンターを設置しているそうです。
電話・FAX・メールでのお問合せ対応に加え、WEB環境を利用したオンラインサポートも実施し、運用をフォローしています。

🗞生産管理システムの重要性に気付きながらも、まだ導入できていない企業様に向けてメッセージをいただければと思います。

羽生さん🍊「TECHS-BKのカタログにも記載ありますが、テクノアは生産管理のソリューションによって現場の改善だけでなく企業体質の改善のサポートもさせていただいています。進捗や納期管理で課題をお持ちの企業様は是非一度ご相談いただけると嬉しいです。また、弊社のシステムは業態に特化している部分がありますので、合う合わないというのも当然ございます。そういったところもご相談の中で一緒に検討させていただければと思います。」


藤恵工業様外観

藤恵工業株式会社
所在地 〒277-0941千葉県柏市高柳486-3
代表取締役 伊藤 啓悟
🔗藤恵工業株式会社公式HP
株式会社テクノア
本社所在地 〒500-8364 岐阜県岐阜市本荘中ノ町八丁目8番地1
代表 山﨑 耕治
🔗株式会社テクノア公式HP


〜🗞ものづくり新聞編集部より🗞〜

生産性向上のために改善することは様々ありますが、新しいシステムを導入する際は現場で実際に使う方々の理解を得なければうまく運用していくことはできません。これまでやってきた方法とは違う新たな取り組みがなぜ必要なのか、メリットはどこにあるのかなどを会社全体で共有することができれば、スムーズに運用できるのではないでしょうか。藤恵工業さんもテクノアさんもそういった部分を大事にしながら進めてきたことが結果に結びついているのではないかと思います。

TECHS-BKやSeiryu、藤恵工業さんでの活用例の詳細などにご興味のある方がおられましたら、編集部のご相談窓口までご連絡ください。まだ直接相談する段階ではない、このサービス以外のことも知りたい、という方もお気軽にご連絡ください。