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ものづくりインタビュー

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ものづくりの現場で、改革/改善に挑戦されている人たちに、その取り組みのストーリーをリアルに語っていただくインタビューです。同じように改革/改善に取り組まれている方、そしてこれから… もっと読む
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#ブランディング

「美味しい」の裏側で挑み続ける。その美味しさの秘密とは? ひざつき製菓株式会社(前編)

今回のものづくりインタビューは、栃木県栃木市城内町にあるひざつき製菓株式会社です。ひざつき製菓は主にせんべいなどの米菓の製造・販売を行なっています。また、株式会社武平作(ぶへいさく)という関連会社では栃木県内で販売するお団子など生菓子の製造・販売を行なっています。 ひざつき製菓のおせんべいひざつき製菓は自社企画商品の製造販売とPB(プライベートブランド)やOEMといった小売店や卸売業者などの企画による商品の製造販売の大きく2つの事業があります。 自社企画商品の代表は『城壁

ブランディングとはものづくり 町工場の規模のまま世界と戦いたい 藤田金属株式会社 藤田 盛一郎さん

大阪府八尾市に降り立った編集部は、突然巨大な白いフライパンに遭遇しました。 この巨大フライパンがあるのは、昭和26年(1951年)の創業以来、フライパン、アルミタンブラー、アルミ急須など金属製のキッチン用品や家庭用品などを製造している藤田金属株式会社さんです。2021年に新しくしたばかりだという黒い外壁の建物は奥が工場、右が事務所です。 こちらは、フライパン製造に使われる金属板を油通ししている様子です。藤田金属の従業員は19名(2022年5月時点)で、平均年齢は35歳です

作り手が真ん中にいる自社ブランド『ヤマチク』  働く人の価値を最大化するためにひた走る

皆さんがご家庭で使われている箸は何から作られていますか? 熊本県南関町(なんかんまち)という小さな町に、竹の箸を製造・販売している株式会社ヤマチクがあります。                              (c)ヤマチク 竹の箸作りを覗いてみましょう工場の外では、竹を蒸したり乾燥させる大きな機械が並んでいます。防カビ、防虫のためどちらも欠かせない処理です。 編集部が伺うと、箸を蒸す機械をきれいに掃除している最中でした。この建物の裏には山が広がっています。

夢を掴んだ東京を離れ、16年ぶりの地元で見つけた希望 特注ソファ製造と自社ブランドで株式会社フジライトは突き進む

”D2C”という言葉はご存知でしょうか。Direct to Consumerの略で、企業と一般消費者が直接取引する形態を指しています。直接商品を提供することで、コスト削減やコアなファンの獲得などが期待できます。B2Cと近いキーワードですが、仲介業者などを介さない分お客様と近い距離で販売するのがD2Cです。 一般のお客様と直接繋がるわけですから、商品ラインナップや販売方法などに新たな工夫を求められます。ものづくり企業にとってはある種未知の世界でもあります。そんな世界に足を踏み

製造業は楽しく、夢がある 独自の企業ブランディングで爆走する影山鉄工所

ものづくり新聞編集部員がInstagramにフォトジェニックな作業者の方の写真や工場風景を見つけました。オフィス風景の写真は町工場というにはおしゃれすぎます。どんな会社なのでしょう。この会社の社長さんはどんな方なのでしょう。 気になった編集部員が調べたところ、それは、静岡県沼津市に拠点を構え建築用鉄骨の加工や溶接を行なっている株式会社 影山鉄工所という会社さんでした。早速取材依頼をお送りしたところ、現地にお伺いし取材させていただけることになりました。 黒いレストランのよう