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ものづくりインタビュー

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ものづくりの現場で、改革/改善に挑戦されている人たちに、その取り組みのストーリーをリアルに語っていただくインタビューです。同じように改革/改善に取り組まれている方、そしてこれから… もっと読む
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#自社製品

イチからものづくりするのは面白い 有限会社コバ 小林巧弥さん

群馬県みどり市で金属旋盤加工業を営む有限会社コバさんを訪ねました。 特徴は「手込め(てごめ)」による切削加工を行なっている点です。手込めとは手作業による加工のことで、もちろん機械は使いますが手作業が多く、人の目が入るため製品異常に気付きやすく、不良品を未然に防ぐことができます。小ロットでの加工にも適しており、多品種少量生産のオーダーにも対応できます。コバはあらゆる形状、仕様、数量の製品に対応するため「手込め」加工を取り入れています。 今回は取締役副社長の小林 巧弥(こばや

幼少期に描いた作品と再会してひらめいた 思い出を飾って残せるポケットフレーム 渡邉製本株式会社 河合枝里子さん

東京都荒川区東日暮里にある渡邉製本株式会社を訪ねました。荒川区は印刷業が盛んな町で、渡邉製本の会社周辺には印刷関連の町工場が軒を連ねています。 渡邉製本は昭和21年(1946年)の創業以来75年以上、機械加工と手加工による製本業を営んでいます。 今回は自社製品プロジェクト担当の河合 枝里子(かわい えりこ)さんにお話を伺いました。河合さんは渡邉製本を営むご両親のもとに生まれ、現在は家業にて自社製品開発や広報を担当されています。 ーーお生まれは現在工場がある荒川区周辺です

ブランディングとはものづくり 町工場の規模のまま世界と戦いたい 藤田金属株式会社 藤田 盛一郎さん

大阪府八尾市に降り立った編集部は、突然巨大な白いフライパンに遭遇しました。 この巨大フライパンがあるのは、昭和26年(1951年)の創業以来、フライパン、アルミタンブラー、アルミ急須など金属製のキッチン用品や家庭用品などを製造している藤田金属株式会社さんです。2021年に新しくしたばかりだという黒い外壁の建物は奥が工場、右が事務所です。 こちらは、フライパン製造に使われる金属板を油通ししている様子です。藤田金属の従業員は19名(2022年5月時点)で、平均年齢は35歳です

シンプルだけど真似できない工夫がぎっしり詰まった自社製品 株式会社河辺商会 福田康一さん

JR阪和線が走る鳳(おおとり)駅を降り、徒歩で10分ほどの場所にある株式会社河辺商会(かわべしょうかい)さんを訪ねました。 河辺商会はプラスチック金型設計・製造、成形をはじめ、成形加工品に付随する塗装やめっき加工などの二次加工を行っています。 河辺商会は繊維を加工する機械や部品を取り扱う商社からスタートしました。その後、金属製だった部品がプラスチック製へと変わり、河辺商会もプラスチック部品を提案するようになりました。そしてそのプラスチック部品を自社で成形するようになり、今