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ものづくりインタビュー

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ものづくりの現場で、改革/改善に挑戦されている人たちに、その取り組みのストーリーをリアルに語っていただくインタビューです。同じように改革/改善に取り組まれている方、そしてこれから… もっと読む
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2022年7月の記事一覧

3Dフードプリンタを活用して、いつでもどこでも誰でも食を楽しめる世界を作りたい Byte Bites株式会社 若杉 亮介さん

編集部は東京都新宿区新大久保を訪れました。向かったのはJR新大久保駅直結のビルにある施設、その名も「Kimchi, Durian, Cardamom,,,(キムチ,ドリアン,カルダモン,,,)」です。 名前を見るとどんな場所だろうと不思議に思います。中に入ると綺麗で洗練された空間が広がっていました。こちらは「新しい食文化」と「食を通じた新しいライフスタイル」をテーマにした食の交流施設です。 今回インタビューさせていただいたByte Bites(バイト バイツ)株式会社はこ

イチからものづくりするのは面白い 有限会社コバ 小林巧弥さん

群馬県みどり市で金属旋盤加工業を営む有限会社コバさんを訪ねました。 特徴は「手込め(てごめ)」による切削加工を行なっている点です。手込めとは手作業による加工のことで、もちろん機械は使いますが手作業が多く、人の目が入るため製品異常に気付きやすく、不良品を未然に防ぐことができます。小ロットでの加工にも適しており、多品種少量生産のオーダーにも対応できます。コバはあらゆる形状、仕様、数量の製品に対応するため「手込め」加工を取り入れています。 今回は取締役副社長の小林 巧弥(こばや

幼少期に描いた作品と再会してひらめいた 思い出を飾って残せるポケットフレーム 渡邉製本株式会社 河合枝里子さん

東京都荒川区東日暮里にある渡邉製本株式会社を訪ねました。荒川区は印刷業が盛んな町で、渡邉製本の会社周辺には印刷関連の町工場が軒を連ねています。 渡邉製本は昭和21年(1946年)の創業以来75年以上、機械加工と手加工による製本業を営んでいます。 今回は自社製品プロジェクト担当の河合 枝里子(かわい えりこ)さんにお話を伺いました。河合さんは渡邉製本を営むご両親のもとに生まれ、現在は家業にて自社製品開発や広報を担当されています。 ーーお生まれは現在工場がある荒川区周辺です

刺繍は糸の運びで表情が変わる 刺繍の個性が光る製品作りがしたい 株式会社ユーエス 内田公祐さん

針を使って糸を縫い付ける『刺繍』は服や帽子に施されることもあり、私たちの身近なものです。趣味として刺繍を楽しまれている方も多くいらっしゃいます。今回ものづくり新聞が注目したのは町工場としての『刺繍』の仕事です。 東京都八王子市にある株式会社ユーエスさんを訪ねました。ユーエスは主に法人向けの刺繍メーカーとして、制服やユニフォームへのロゴや名前の刺繍、ワッペン作成・取り付けや縁取り加工などを行っています。また、個人向けにオリジナル刺繍製品の販売も行っています。 今回は取締役の

農家の仕事を宇宙ロボット技術+人工知能で楽にしたい 輝翠TECH タミル・ブルームさん

「輝翠TECH」は「キスイテック」と読みます。イスラエル生まれアメリカ北東部育ちのTamir Blum(タミル・ブルーム)さんが創業したAIロボットの会社です。特に、農家の方々の役に立ちたい、という想いで農家の収穫作業を自動搬送ロボットで支援する取り組みをされています。 農家の搬送ロボットというと一見簡単そうに聞こえますが、輝翠TECHのロボットは 1)りんご農園など不整地(平坦ではない地面)を安定的に走行し 2)予め地図データを持たずにロボットが自分で学習しながら安全に走